今や”一家に一台”というよりも、”一人一台”PCを持つ時代
インターネットのインフラ整備が進み、合わせてノートブックやタブレットの急速な普及、スマホとてある意味「小型PC」の役割を果たしている。
それ故に、パソコンも自動車のモデルチェンジ並みに変化と進化を続けていて、その発展は非常にめまぐるしい。
PCの内部は当然素人にはわからないのだが、その構成は意外とシンプル。
中でも、特に進化・発展し続けている部分が1.CPU、2.メモリ、3.HDDの「三か所」だろうか…
もちろん、この三か所の部位の進化は、グラフィックなど他の部位をも進化させている。
【CPU(中央演算処理装置)】
ほんの数十年前まで、CPUはIntelのseleronに代表される様に”シングル・コア”が主で、GHzの増幅で性能の良し悪しを競っていた。
Microsoftの「Windows XP」が使い勝手の良いOSとして長く君臨し続けてきた訳だが、XP後期から次世代OSの「Vista」が発売される頃になると、グラフィックの性能に合わせ、CPUも満を持して”デュアルコア”などが主流となってくる。いわゆる「Core 2 Duo」っていうブランド名だ。
“Intel Pentium”は、今なお一部のユーザーに「根強い人気」を誇っている。
消費電力や発熱量の低減化が図られるとともにコア数も増え、次世代CPUとして”Core iシリーズ”が発売される(core-i3、core-i5、core-i7)。
2コア4スレッド、4コア8スレッド…コア数やスレッド数は、これからもっともっと増え続けることだろう。
【メモリ】
私が初めてノートPCを購入したのがおよそ20年前。
富士通の「FMV BIBLOシリーズ」で、価格がプリンター込で20万円以上した。
今では到底考えられないような値段設定(笑)
CPUはIntel Celeron 1.06GHz、メモリが確か256Mb(増設しても768M)
HDDに至っては30GBだ(当時は「TB(テラバイト)」なんて一般的に販売されてなかったと思う)
PCを使っていてもクソ重たく(表現が下品ですみません)て、思えばこの頃からCPUを1.33GHzに換装したり、メモリを増設したりしていた。
いや~涙ぐましい努力をしていましたなぁ…(笑)
今ではメモリも16GBが主流となりつつある(Win10)。
メモリひとつとっても、ものすごい進化・進歩だとは思わないだろうか?
【HDD(ハードディスクドライブ)】
この分野もCPUに負けじと、ものすごい進化があった。
そう…「SSD」の発明・発売である。
それまでHDDの主流はS-ATA(シリアル・エー・ティー・エー)といって、円盤(ディスク)がクルクル回ってるタイプで、ノートPCでも”1TB”とかの容量があったりする(上記写真右側のものがS-ATAタイプのHDD)。
しかし扱う容量にも限界だってあるし、第一”発熱”や”起動音”がハンパなくある。
外部からの衝撃にも弱く耐久性の問題も少なからずあったり…
その点「SSD(ソリッドステートドライブ)」は、記憶装置としてディスクの代わりに半導体素子メモリを用いた、ストレージとして扱うことのできるデバイス。
これまでのHDDよりも衝撃に強く、ほぼ無音でもって省電力ときている。
しかもこれ、起動やシャットダウンが超~爆速!(これが”売り”でもある)
デメリットとしては、やはりまだまだ「価格帯が高い」ってこと。
また、書き換え頻度の高いデータベースやキャッシュなどの記録用途には向いていない。
“書き込み”や”消去”のたびに素子が劣化するからだ(結果寿命が短くなる)。
現在発売されている市販のノートPCなどを分解・解析して調べてみると、この両方のディスクを併用したタイプのPCが多いことがわかる。
それぞれの用途に合わせた”良いとこ取り”を図っていて、非常に素晴らしい構成になっていると思う。
ただ、VHSビデオテープがDVDディスクにとって代わられたように、歴史的にみても、やがてはHDDからSSD一本化が図られるであろう事は、ほぼほぼ明白である。
【最後に…】
インターネットのインフラが整備され、完成しつつある現代。
人間や社会は、もはやコンピュータなしでは生きて行けない時代に突入した。
老若男女問わず誰もがパソコンを使える事が生きる為の”最低条件”になってきた、と言ってしまうのは少々極論すぎだろうか。
いや、パソコンを使えない人は間違いなく”時代”に取り残されるだろう。
これだけはハッキリと断言できる。
だが、別に使えないからといっても悲観的になる必要はない。
なぜなら、使える人に「聞けば良い」だけの事だからだ。
社会の中で生きる我々は、何人たりとも例外なく”法”で支配された秩序の中で生活しているが、殆どの人はそれ(法)を意識してなどいないだろう。法律の知識とて無い人がほとんどなのだ。
だからこそ、我々は社会生活の中でトラブルに見舞われた時「弁護士」を頼ったり、「役人(警察とか消防とか)」を頼って問題解決してもらう訳だ。
これと同じで、パソコンで困った事があれば「知っている人」に助けを求めればいいだけのこと。
法律と一緒で、知らないよりは多少知ってた方が良いかもよ…程度の話。
ましてや今はネット社会。分厚い辞書を引かなくても、身の回りに知っている人がいなくても、
『ネット検索』すれば大抵の事は解ってしまう。
これ以上の”便利な社会”は、現時点では他にないだろう。
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