ノートPCのカスタマイズは趣味と実益を兼ねた日銭稼ぎの手段だった
【ノートパソコンのカスタマイズ】
筆者は以前、Yahoo!オークションなどで買ったジャンクノートパソコンを、「部品どり」としてではなく自身で修理して、しかもただ修理するだけじゃ面白くもなんともないので、そのPCの元々の性能以上のPCにパワーアップさせて蘇らせたPCを高く売って「利ザヤ」で儲けるという、つまりは「転売」と呼ばれることで日銭を稼いできた歴史があります。
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今や一人一台パソコンを持つ時代…というかスマホやiPhoneも、ある意味小型PCみたいなものですよね。
筆者も一時期は4台のノートPCを操っていた時もありました。勿論それには理由があったのですが…
とにかく”パソコン”は半年に1度の周期で次から次に”モデルチェンジ”されています。
デザインや機能が少しずつバージョンアップしては「新発売」とか「モデルチェンジ機」が繰り返されている訳ですね。
しかし、私たちユーザーにとってNewモデルが発売される度にいちいちPCを買い替える事など、到底できる訳などありません。
例え金銭的に余裕があったとしても、次々に新しいモデルが発売されるので、その度に買い替えていてはきりがない訳です。
少しの冒険心と、幼い頃のプラモデル製作に似た感覚でPCを改造!
今のパソコンは、正直そうそう壊れるようなことはありません。
もちろん物理的に破壊行為をすれば壊れますし、ソフト面での不具合などはしょっちゅう起こっています。
それでもハード面(パソコンのOSフトを動かす装置)での故障というのは、殆どないと断言できます。それほどまでに現在のマシンに搭載されている部品(装置)は高性能なんですね。
その昔、ラジオの製作に使われていたようなダイオード、抵抗器、トランジスタなどといった超レトロな部品は、今のパソコンには使われていません。
それらの部品も今の時代はかなり進化し、小型化され、それこそ素人がハンダ付けするなんて行為はできません。
もし可能でしたら、30年前のラジオの内部と今のパソコンの内部(マザーボード)を見比べてみてください。これが時代(進化)の差なんですね。
話を元に戻して…
これ程までにパソコンの進化が早い現代、上記で触れたように新しいモデルが発売される度に買い替えていては不経済ですし、今時のパソコンはそうそう簡単には壊れませんから、中には5年、10年と長持ちして動いてくれるマシンも多々あります。
実際、私が今使っているパソコン2台(ノートとデスクトップ)も2011年製(発売)だったり、酷いのだともともと「Windows Vista」だったノートPCをWin7として使っているものもあったりします。
これは流石に動作は遅いのですが、それでもちゃんと使えていますからね~(笑)
そう考えると、新しいのを買うという選択肢はなくなりますが、それでもいま自分が使用しているPC(デスクトップ型・ノート型)を、外見はともかく中身(性能)だけでも「Highスペックマシン」にしたい…そう願う人は少なからずいるのではないでしょうか。
ソフト面で言えば、例えばデフラグツールを入れたり、PC本体のHDD容量をアップさせ、できるだけ無駄なソフトはアンインストールして外付けのHDDを設け、データ量の大きいファイルは外付けHDDに移して本体HDDには貯めておかないなどなど…涙ぐましい努力をしている人もいるわけですね。
しかしながら、今回筆者が取り組んだ方法は、これらの「ソフト面」ではなく「ハード面」からバージョンアップしてしまおうという戦法。
ここで上記でも触れたようにバージョンアップしたマシンにしてしまう…その選択肢のひとつに”CPUの換装“が挙げられます。
PCの性能を向上させる方法には、例えばメモリを増設したり、HDDの容量をアップする、あるいは起動の早い「SSD」に載せ替えてしまうといった方法もあるが、筆者が一番簡単に手っ取り早くできるのがCPUの換装だと思っています。
これはあたかも筆者が幼い頃に夢中になっていた「プラモデルの製作」的な感覚で行えるので、ワクワクドキドキします(笑)
早速ノートPCのCPU換装作業に…外科医のオペ感気取りで!(笑)
【ノートPCの購入】
昨年末、購入したノートPCがこれ。
パソコン仕様⇒こちらから
2011年09月発売”NEC LaVie”シリーズのノートPC。
OSは”Win7・64bit版”であり、HDDは約640GBと、まずまず申し分ない容量となっています。ところが…
搭載されているCPUは、なんと「Celeron B800(1.50GHz)」と極めて低スペックなCPU。
一応”Dual Core”ではあるものの1.50GHzでは動きもモッサリしていてストレスになる。
例えメモリをMAXの8GBまで増設しても、CPUがこのひ弱さではそれほどの改善も期待できそうにありません。
そこで注目したのが、このPCの「マザーボード」
メーカーのホームページで調べると「Mobile Intel HM65 Expressチップセット」を使用していることがわかります。
次にIntelのホームページにアクセスして、このチップセットについてネットで調べてみます。
今の時代はホント便利なもので、こうするとこのチップセットでは種類は限定されるものの、比較的最新型のCPUであるCore i5(第2世代)やCore i7の搭載も可能なチップセットであるという事がわかりました。
早速Yahoo!のオークションサイトで中古CPUの販売価格をあたってみますが、流石にCore i7は最上位クラスのCPUだけあってまだまだ高価…
そこで少しランクを落としてCore i5(2コア4スレッド)は2,000円~3,000円台と、かなりの低価格帯で購入することが可能な商品。
今回はCore i5 2410M(2.30GHz)を2,500円ほどで落札できました。
【CPU換装作業&動作テスト】
ノートPCの分解作業に入り、心臓部のCPUに到達。
慎重にCPUの入れ替え作業を終わらせ、再び組み立てて電源ON!無事にOS(Windows)が立ち上がりました。CPUもしっかりとCore i5を認識してくれています。
これで成功か!に思えたのですが…しかしここで問題が発生。
まるでセーフティモードで立ち上げたように、文字が大きく画像も荒い。このままでは満足
にPCを使う事ができない。ん~困った…
コントロールパネルでシステム内部をみると評価値が”1.0(最低評価)“になっている。
実はこのCPUはグラフィックが内蔵されているタイプのものであるので、CPUを換装してし
まうと生じる現象だったんですね。
であれば、次に打つべき手段はIntelのホームページにアクセスして、該当するCPUのドライバソフトを適用させる作業が必要となる訳なんです。
ただ、これは思ったほど難しい作業ではありません。ドライバのインストール(適用)が終わり、再び評価値を測定すると…
評価値が”5.9″まで上昇、低スペックPCがハイスペックPCへと生まれ変わった瞬間です。
もはや、2つ3つの作業を同時進行させてもPCは信じられないくらいサクサクと動いてくれています。いや~嬉しい(笑)
CPUの”熱処理”等の問題は残っているのかもしれませんが、動画編集や解像度の高いゲームなど、極端な負荷がかかる作業を長時間、あるいは頻繁にするのでなければ、システムダウンする心配もないでしょう。
近年のノートパソコンは信じられないくらい進化も早いです!
【まとめ】
パソコンに対する「僅かな知識(これはネット検索とかで誰もが得られる)」と、あとは「ささやかなお金」さえあれば、数千円程度の費用で数万円分の価値ある、ハイスペックPCを自力で作れてしまう…今はそういう時代です。
メーカーや家電量販店の店員がいう言葉に踊らされて高額な最新式PCを買い替える必要もなくなる訳です。
そりゃ~筆者とて、お金に余裕があるなら最新式のPCを手に入れたい気持ちはあります。
だって最新式PCって、デザインもめっちゃカッコいいし、性能だってビックリするほど高いし…でも多分、宝の持ち腐れになるでしょうけどw~(笑)
金銭的に厳しけりゃ、上記のような方法でカスタマイズすることだってできちゃう!ってことが、この記事で筆者が最も伝えたかったことなんです。
作業(改造)する事への自信と興味がある方なら、筆者はどんどん自分でカスタマイズすることにチャレンジして欲しいと思います。
あのパソコン内部の、その時代における最も最高水準である「技術の粋を集めた芸術品」を視て欲しいんです!
筆者はパソコンの内部を開けた時はいつもワクワクが止まりません。
このPCはいったいどんな配列で、どんな風に動いているのだろう…と考えるだけで興奮してきます。
しかもPC内部は、メーカーによって違うし、配置も色々とメーカーによって工夫されているのが判ってとても面白いと感じます。ほぼ「オタク」的思考ですね~(笑)
ただし、当たり前ですけど「自信」と「興味」が無い方にはおススメしませんし、ノートPCは一度分解した時点でメーカー保証が適用されなくなりますから、全ては自己責任で行うということになります。
作業途中で、最悪もとの状態に組み立てられなくなったとしても、誰も助けてはくれないし、
組み立てても不具合が発生してPCが動かなくなってしまっても、誰も責任とってはくれません。
だから「自信と興味が無い人」「自己責任が取れない人」「PCスキルがまったく無い人」と
いう方は、逆にやっちゃダメ~!ってことですね。
それともうひとつ、気を付けなきゃいけない事があります!
それは、持ち運びに便利な「B5タイプノートPC」やDELLの最新小型PCなどを分解してみると…
な・な・何と!最初からCPUがマザボに固定装着されているタイプの機種が増えてきています。これはつまり、CPUの換装が一切できない!ってことです。
そういう機種もあるので、特に「CPUの換装」では事前にメーカーのHPなどで、CPUが着脱可能なタイプなのか、固定型なのかを調べておく必要があります。ご注意ください。
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